中野敬子『ストレス・マネジメント入門 自己診断と対処法を学ぶ [第2版]』(2016年、金剛出版)

ストレスについての一般的な解説から始まり、どういう特性を持った人がストレスに強いのかについての解説、自己診断のための質問票、各種のストレス対処法がまとめられている。
ストレスについて総合的な理解を得ることができる点でとても価値がある。
自分でできる診断法・対処法が載っていおり、実践的な内容である。
とりわけ、診断の結果に応じてどのストレス対処法を用いればよいのかが指示されているのは分かりやすい。

実証研究に基づく記述には信頼感がある。
著者は精力的に活動している研究者のようで、参照している文献も自身の論文が多い。

どういう人がストレスに強いのかということについては常識的に何となく分かっていることではあるけど、いろいろな研究で示されている知見を知ることができてよかった。
読んでて「あ、自分やばいかも」と思ったところが多かった。
自分について振り返る良い機会になった。

ライトな心理関連の本とはかなり性質が違い、読むのに骨が折れるのは確かである。
質問票を載せているためか、本が大きくて持ち運びに適さない。
この本は、腰を据えてじっくり取り組みたい人向けである。
一生に一度読んでおくと、生きていく上でかなり役立つ本だと思う。